鹿島アントラーズ・内田篤人らが語るチームの精神的強さ
11月10日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を鹿島アントラーズは制した。
ACLの決勝は2戦通して、鹿島に軍配が上がった形となった。
2戦:0-0
日本チームのACL制覇は、ガンバ大阪、浦和レッズに続き、3チーム目。
昨年は、浦和レッズがACLを制し、Jリーグチームが2連覇を飾った。
なお、鹿島アントラーズは、アジアチャンピオンとして、
FIFAクラブワールドカップ2018への参加が決まった。
そんな鹿島の強さを
が語る。
頼りになるベテラン陣
◎昌子源は、ベテランとなった小笠原道男について語った。
「若手が、道男さんの背中で語る姿を見て成長する」。
昌子とは、違うタイプのようで、昌子は、言葉で若手を指導するが、
小笠原は若手選手に姿を見せ、それを言葉にしないでも伝えられているのだという。
◎小笠原(39)、曽ケ端(39)、遠藤(康)(30)、永木(30)らの存在感。
鹿島のチームの落ち着き具合は、彼らの姿から伝承されている。
例え劣勢の試合運びでさえ、4人の姿勢をみて、若手が取り組み、自信と変えて成長し、常勝軍団へと導かれている。
大岩監督は、指揮官として信頼を寄せている。
◎チームの組織力:個ではない。
厚みを増していく選手層に加え、昌子は、「この試合で活躍してACLに出てやる、という考えを持った人たちじゃなかった。」と語った。また、ジーコも、「エゴが出てくると、タイトルを逃すことになる」と語っている。
誠実、尊重、献身の精神で成り上がった組織力。
ジーコの存在が関わっていることに加え、
外国人選手や、若手の有望株の育成が成功している
ことは、チームの強さと言える。
ベテランも、若手育成のために、小笠原のように姿で魅せる、示す選手が
若手に良い刺激を与えることに成功し続けているのであろう。
鹿島アントラーズ、年間成績は圧巻。
1992年から2018年までのリーグ年間成績は、2桁になったことがない。
ワーストは、1999年に記録した9位である。
20年以上にわたり、強いチームを作ってきたジーコ。
指揮官が大岩監督へと引き継がれても、強さは健在。
この強さは、一石投じたほどで、牙城は崩れそうにない。
近年は、J1で、サンフレッチェ広島が目立ち始めているが、
日本サッカーの底上げに、鹿島のチーム指針を見習うところがあるかもしれない。